2014年09月20日

酒井耕・濱口竜介監督 東北記録映画 上映会 in沖縄

酒井耕・濱口竜介監督 東北記録映画 上映会 in沖縄

酒井耕・濱口竜介監督 東北記録映画 上映会 in沖縄

酒井耕・濱口竜介監督 東北記録映画 上映会 in沖縄




酒井耕・濱口竜介監督 東北記録映画 上映会

2014年10月4日(土) 琉球大学文系総合研究棟3F 302演習室
2014年10月5日(日) 沖縄大学図書館ミニシアター

主催:cimarcus
協力:沖縄大学地域研究所共同研究班「アジアと沖縄の近現代思想史」、
   琉球大学教育学部美術教育講座、silent voice、相澤久美、上村豊、若林千代

《お問い合わせ》
cimarcus(シマーカス)
cimarcus2011@gmail.com   http://cimarcuss.ti-da.net/



■豊穣なる記憶の塊を聞く
酒井耕・濱口竜介両監督は、2011年3月11日の東日本大震災の後、長期間仙台に住みながら三陸沿岸部に暮らす人々の対話を記録し、ドキュメンタリー『なみのおと』(2011)を製作、その後も一年以上撮影を継続し、宮城県気仙沼市と福島県新地町の被災者の対話を新たに『なみのこえ』(2013)としてまとめました。親密な人同士が震災の記憶について対話する様子は重要な証言記録であるだけでなく、そこで暮らし、語る人自身の魅力とその背景にある文化をも映し出しています。ふたりは製作を通じて、東北の民話と「みやぎ民話の会」のひとびとに出会い「聞く」ことの大切さに触れ、やがて、『うたうひと』(2013)が完成します。3つの映画は抗えない自然災害を前に、人はどう生きて来たのか、また困難な状況の中で何を創作し、表現してきたのかを考える上で重要な示唆をあたえてくれます。

震災以降、多くの移住者・避難者の住む沖縄では、もともとそこに住む人と移住者・避難者の双方がどうコミュニケーションを図ってよいのか戸惑う状況や、人口増による諸問題を抱えています。また、沖縄戦の体験者が高齢化し、重要な証言が消えようとする中で戦争という記憶の継承は可能かという問いにも直面しています。そして各地の方言で語られるユニークな民話の数々を直接聞くという体験も少なくなっています。問題としてそれらのできごとをとらえるのではなく、「聞く」ことから想像し隣人とともにどう暮らしていけるのか、またその時表現に何ができるのか、この上映とトークを通じて考えられるのではないでしょうか。



《上映スケジュール》

10月4日(土)
琉球大学 文系総合研究棟3F 302演習室にて
11:00〜13:00 「なみのこえ 気仙沼」上映
14:00〜16:00 「うたうひと」上映
16:15〜17:00  酒井耕監督によるトーク

10月5日(日)
沖縄大学 図書館ミニシアターにて (各回資料代500円)
14:00〜16:00 「なみのこえ 気仙沼」上映
16:15〜16:45 上映後、酒井耕監督によるトーク
17:30〜19:30 「うたうひと」上映
19:45〜20:30 上映後、酒井耕監督によるトーク

会場1
琉球大学 文系総合研究棟3F 302演習室(沖縄県中頭郡西原町字千原1番地)
・琉球大学西原キャンパス南口(西原口)より徒歩5分
・教育学部・法文学部駐車場が利用出来ます。
・ 休日で南口が閉まっている場合,お車の方は北口からお入り下さい。
会場2
沖縄大学 図書館ミニシアター(那覇市字国場555番地)
・学内駐車場あり。バス停「沖縄大学前」下車徒歩1分


■酒井耕/SAKAI Ko
1979年長野県生まれ。映画監督。現在の活動拠点は東京。東京農業大学在学中に自主制作映画を手掛け、卒業後、社会人として働いた後、2005年に東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学。修了制作は『creep』(2007)。『ホーム スイート ホーム』(2006)、濱口と共同で東北記録映画三部作『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』を 監督。

■濱口竜介/HAMAGUCHI Ryusuke
1978年神奈川県生まれ。映画監督。現在の活動拠点は神戸。東京大学文学部を卒業後、映画の助監督やテレビ番組のADとして働いた後、2006年に東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学。修了制作は『PASSION』。劇映画としては『親密さ』(2012)、『不気味なものの肌に触れる』(2013)を監督。2011年〜2013年にかけては東北記録映画三部作『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』を酒井と共同で監督した。



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《上映作品》

「なみのこえ 気仙沼」(2013年/ドキュメンタリー/日本語/カラー/109分)
監督、脚本、編集、録音:酒井耕、濱口竜介
撮影:酒井耕、濱口竜介、北川喜雄
整音:鈴木昭彦/プロデューサー:芹沢高志、相澤久美
製作会社・配給:サイレントヴォイス有限責任事業組合

■「なみのこえ」あらすじ
酒井耕・濱口竜介の共同監督による東北記録映画三部作第二部。前作『なみのおと』の手法を受け継ぎながらも、震災から時間を経て記録された対話者たちの表現はより自立性を増し、様々な声の混交する町の肖像が描かれる。監督たちは前作を作る過程で出会った東北の伝承民話にヒントを得て、口承記録の方法を徹底する。これは震災という粗大な印象の底に隠れてしまった幾多の視点と声を蘇らせる事で出来事を100年200年の先まで伝える術であり、自然災害の現実感とそれに向き合う個々の人間の心象を観る者に理解させる。飲食店を営む兄弟、役所の仕事仲間、夫婦、監督達自身、恋人たち、漁師の親子。彼らが過去を振り返りながら未来を目指して放つ言葉や表情のひとつひとつが、聞くことと語ることの間から生まれるとき、古来よりその土地の言葉が決して絶やす事の無かったもの、すなわち一番の被災者でもあった死者たちのこえへと接近することになる。『なみのこえ 気仙沼』『なみのこえ 新地町』の二編構成。今回はそのうちの気仙沼編を上映する。大きな問題を抱えた場所の記録であると同時に、フィクションとドキュメンタリーの間を通り抜けて新しい記憶の創造へと向かった映画的探求の到達点。

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「うたうひと」(2013年/ドキュメンタリー/日本語/カラー/120分)
出演:伊藤正子、佐々木健、佐藤玲子、小野和子
監督:酒井耕、濱口竜介
撮影:飯岡幸子、北川喜雄、佐々木靖之/整音:黄永昌/タイミング:定者如文
プロデューサー:芹沢高志、相澤久美/製作会社、配給:サイレントヴォイス有限責任事業組合

■「うたうひと」あらすじ
雪の降りしきるある日、宮城県栗駒山にある山荘で三人の語り手(伊藤正子、佐々木健、佐藤玲子)と民話研究者の小野和子による民話の語り聞かせが行われる。農家の手助けをした猿に嫁入りに行った娘が残酷な結末をもたらす物語や、ひょんな事から鼠の巣穴に入った事で富を持ち帰る話など、方言の抑揚豊かな各々の語り手が順に民話を披露する一方、積極的な聞き手としての姿勢を示す小野和子が民話への考察を行う。中盤から各話者の自宅で一対一の語り聞かせが始まり、彼らが民話の語り手となった所以や、幼い頃の情景などを織り交ぜながら、民話が語られ、人々にとってそれが如何に大切なものであったかが明らかになる。後半、季節の変わった栗駒荘で再び「みやぎ民話の会」による語り聞かせが行われ、民話が現在の人々に親しまれる様子が描かれる。民話の語られる背景への考察なども含め十数話を収録。



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